胡蝶蘭の原種、アマビリス。
偶然にも運良く、蘭の原種アマビリスのミニサイズに出会いました。開店祝いなどの大きい鉢にわっさーっとたくさん植っているのも迫力もあり立派で素敵ですが立派な胡蝶蘭は良く見かけますが、お手軽サイズでお家のあらゆるところに置けるものとしてぴったりなサイズ感。このサイズで原種というのが珍しく、また生産者さんから直接いろいろなお話も聞けて購入もできたという、ダブルトリプルで喜び倍増でした。

胡蝶蘭の原種は50種類ほどあると言われています。その多くは絶滅危惧種とされ、国際取引はワシントン条約の対象として厳しく規制されているとか。アマビリスは現在流通している胡蝶蘭の基礎を作った原種といえます。大輪サイズの胡蝶蘭はアマビリスを交配したもの。ボス・オブ・ボスというか御先祖さまにあたる存在なのですね。
アマビリスの正式な名前は「ファレノプシス・アマビリス」Phalaenopsis amabilis。多くはPhal.amabilisと表記されています。インドネシアの国花がファレノプシス・アマビリスとされていて、国花がアマビリスなんて素敵ですよね。
ファレノプシスとはギリシャ語でファライノ(蛾)とオプシス(~のような)という2つの単語から成り立っていて花の姿が蛾に例えられて付けられました。蛾って。。。そう見えなくもない?けども。
同じように英名でもモス・オーキッド moth orchid(蛾のようなラン)と呼ばれています。(ちなみに苔はmoss。蛾はmoth。発音が若干違うけど間違えたら意味が変わってしまう、よくあるシリーズ。)
しかし、和名である「胡蝶蘭」は蝶のようだと例えられて付けられた名前です。日本に入ってきたのは明治時代と言われており、その頃イギリスでは勾配種がすでに盛んに行われていて、日本では蝶に見立てて胡蝶蘭となりました。きれいなお名前でよかった。
胡蝶蘭は東南アジアを中心にした地域に生息していることが多く、暖かく湿気が多い環境で育っています。ですので温かい冬の部屋は快適。湿度も好むので乾燥が気になる場合は霧吹きなどで葉の後ろからシュッシュッとしてあげるのもアリと。胡蝶蘭の根っこは空気が好きなので、成長期になると上に成長してくる根もいます。これは健康な証だそうで、きゅっと押し込めたりせずに野放しが良いとのことでした。

アマビリスはラン科の植物のうち、日本と中国以外の地域を原産とする種類の洋蘭にあたり、ラン科の植物のうち、木や岩に寄生して根を張り成長していく種類の着生蘭(ちゃくせいらん)。樹木の幹や枝の肌に根を這わせるようにして張り付いて生育しているとのこと。原始的野生的光景見てみたい気もするけど多湿気は遠慮したいとこ。。。
購入した際は、その美しさなどに手をかけたくなってしまうと思うのですが、野生で育ったのもあり、ズボラがちょうど良いくらいだそう。心配ご無用で愛情たっぷり愛でるのが一番良さそうです。水あげすぎたかな、大丈夫かな など心配するよりも、今日も可愛いわー。いつも綺麗でいてくれて、うれしす。thank youー!!などなど気づくと自然とつぶやいてしまうと思うのですが。直射日光はさけ、風通し良く、ヌメリお嫌い、など花や植物も自身と思ってお手入れしてあげるのが良いかと思います。
植物と共に生活していると様々な気づきを得たりもします。

朝日がスポットライトに。朝8時22分頃のご様子。




今日も蘭は美しく咲いております。 viva 楽しい植物生活を。
それでは、また!